冬はやっぱりカレーうどん! ~巣鴨地蔵通り『古奈屋』へ行く

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巣鴨といえば四半世紀ほど前から「天国にいちばん近い町おばあちゃんたちの原宿」として今やメジャーな存在ですが、自分がここからほど近い高校に通ってた頃ってのは、本当に寂れたところで、シャッター商店街寸前といった限界集落の如き風情を漂わせていた場所でした。

それがTVなんかで持て囃され、現在の復興へと繋がります。
近頃では公園デビューならぬ巣鴨デビューなる言葉も目にする次第。
正直、自分もそろそろその巣鴨デビューの年齢に差し掛かっているところなんですが、そこはまァ目を逸らして現実逃避しておくことにします。

更に直近では、ミシュラン初のひとつ星ラーメン屋『蔦』が南口にあって更に知名度が増すこの巣鴨。
今回古奈屋に立ち寄るついでに通りかかったんですが、「店外観の写真撮影NG」ということで大人しく立ち去りました…
グーグルストリートビューで見てみるとわかるけど、あの場所なら周辺らの苦情も多いだろうなぁ…と思った矢先、二号店が閉店というニュース。
(二号店『蔦の葉』は地蔵通り脇にあるみたい。まあ、そこで長ーい行列なんてできたら、やっぱり…仕方ないかも)
『蔦』は本店も含め巣鴨から撤退の方向で検討しているらしい。まぁ、宜(むべ)なるかな…という印象。
商売やってくのって難しいなあ。

あ、今回は『蔦』の記事ではないので、この話題はこのへんで。

 

その巣鴨地蔵通りに佇むカレーうどん専門店が『古奈屋』。

小奇麗で落ち着いた雰囲気

外観を撮り忘れてしまったのでオフィシャルサイトから。

 

むかーし(10年ほど前と思われる)ちょうど有名になってきた頃この本店に行ったことがあるんですが、その頃はここにしか店がなかったのが、その後あちこちに支店もでき引き続き繁盛している様子。

自分はうどんカテゴリーではなく「カレーの店」としてもともとチェックしてたんですが、うどんもやや透き通っててコシのある麺だった記憶があります。
今回は、それ以来の来店。

とげぬき地蔵尊のすぐ脇に『古奈屋』はあります。

以前池袋東武にあった支店には1回行ったんですが、ホームページを見るとその池袋東武店は既に撤退してるようですね。

古奈屋ホームページ-店舗案内

さて、そんな御託はいい加減にして、店内へと進みましょう。

以前と変わらず外に行列のできる様子はあいかわらず。人気店ならではの景観。
それを体験するのもまた食道楽の愉しみってやつですね。

そもそもこの本店、本当に小さい。サイトによると席数11。
すぐに満席になってしまうので、開店直後を狙うか、列に並ぶのは織り込み済みで行ってみたほうがいいでしよう。
この日は7~8人くらい並んでいて、2,30分程度待ちました。

入店してみて思ったんだけど、昔行ったときと比べて間取り、変わったかも?(気のせい??)

 

「天使のえび天ぷらカレーうどん」を注文。

これな。
これな。

えびは「殻もぜんぶ食べられるくらい柔らかいので」と店員さんのアドバイスと共に出てきました。

ちなみに脇の透明なのはデザイートの「レモンゼリー」とのこと。
これもさっぱりしてて美味しかったです。
(昔はこんなの出てこなかった)

えび天をアップで。

えび! えび!
えび! えび!

これがホントにやーらかい。

以前はフツーのエビ天が丼にそのまんま乗っかってたんだけど。別皿に盛られてきました。
尾頭付きになって、この辺やや高級感が増してるような雰囲気。

でも、前に入って食べたときには、頭はついてなかったもののエビ天はもうちょっと大きかったような気がする。
※たぶんノーマルの「えび天カレーうどん」もあったと思われるんですが、見落としてしまったのかメニュー表で見当たらなくてこれを注文。いちおうウェブサイトには普通のえび天も載っています。

えび天カレーうどん(『古奈屋』ホームページ メニューより)

ちなみに「バナナ天」という変わり種もあるんですが、これがカレーうどんと合ってなかなかの美味。
今はなくなった池袋東武店で食したんですが(その当時は支店の期間限定メニューだった)バナナの甘さと相まってカレーが引き立つようで、経験のない味覚でした。

古奈屋 メニュー

さてさて、この「天使のえび天」。

食してみて、やっぱり美味しいんだけど、これも以前はもっとごま油の香りが強かったような。
まあ、ごま油が強いとカレーの香りとケンカしちゃうところもあるんで、そこは改良の結果なのかも。

本体アップ
本体アップ。これはクセになる味

カレーうどん本体は相変わらずの旨さ。
初食のときに感激した(なにせその当時は『はなまるうどん』とか『丸亀製麺』もロクになく、マトモなうどん屋なんて都内にほとんどなかったし。都内って旨い蕎麦屋はいっぱいあるけど、美味しいうどん屋を見つけるのは難しい)やや透き通ってツルツルとした食感は健在。

肝心のカレー出汁のほうも、あのフルーティな甘みのある、自分としては好みの風味。大阪でよくみられるあの奥に甘みのあるタイプですね。
やや以前より香辛料の香りが強くなったかな?

でも美味しさは昔と変わらず。堪能させていただきました。

 

『古奈屋』でカレーうどんを食すと1000円くらい。
今回のえび天になると、1500円近くかかってしまいます。

たしかに昨今のチェーン系セルフうどん店と比べ、おおざっばに考えても倍の値段はするんですが、ここはそれに見合ったお値段だと満足できますね。

 

サイトをみると、近頃は台湾にも進出してるみたい。

古奈屋ホームページ

“いつものお昼”で通える値段ではないけれど、たまーに「ハレ」の日には愉しみたい、プチ贅沢なカレーうどんでした。

 

…次に行けるのは、また10年後なのだろうか俺…

 

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